赤坂の喫茶店でコーヒーを飲んでいると、マスターが「新宿のdisk unionはクラッシックのCDが非常に揃っている。掘り出し物も多い」と教えてくれた。早速、丸ノ内線に乗り込み、disk unionに行ってきた。正直、クラシックはサッパリ分からないけれど、血走った目をした人たちがADFもビックリするくらいの速度でレコードのジャケットを閲覧しているのを観るのは面白かった。
サッパリ分からないまま、「帝王から音楽マフィアまで」という書籍を買って店を出た。擦れた印刷がちょっと楽しい。内容もパンキッシュ。80年代を生き抜いたライターの魂を感じる。後で読もう。
disk unionを出たあと、隣にある紀伊國屋書店に入る。電子書籍の説明みたいなコーナーがあった。そこにいた説明係のお姉さんが僕に話しかけてきた。電子書籍について僕はよく知らない。少し勉強させてもらおうと思い、質問してみた。「iPadって何ですか?」と。
彼女は悩みながら「携帯電話とパソコンが合体したiPhoneが大きくなって、電話機能が無くなった物」みたいに答えた。それって、パソコンなのではないのだろうか? サッパリ分からない。分からないので、もう少し概念的な説明を求めたら、男の店員を回されてしまった。
彼も、iPadの明確な説明が出来なかった。仕方がないので、キーボードのないパソコンだと認識することにした。次に、電子書籍の説明に移った。彼は「電子書籍をiPadで読むためには、iPadにつながっているケーブルを引っこ抜き、そのケーブルをパソコンにつなげる必要がある。そうする事で、パソコンとiPadの両方に電子書籍が入るのだ」と言った。本当にそう言ったのだ。
僕は非常に混乱した。パソコンとiPadをケーブルで接続するのではなく、引っこ抜くことで、どうやって電子書籍をパソコンとiPadに入れるというのだろうか? そういえば、「フロッピーディスクみたいな感じ」とか言っていたっけ。つまり、ケーブルがフロッピーディスクのような記憶媒体になっていてって事だろうか? そうならば、説明が付く。でも、それだったらUSBメモリーで良いのではないのか?
などなど、彼の回答はサッパリ分からなかった。
そもそも論になるけど、電子書籍は仕事関連で読むような雑誌以外は要らないと思う。それも、自分の机で読むためのパソコン用の電子書籍しか要らない。しかもhtmlのような単純なフォーマットを使い、ウェブブラウザーで読むようになるのだ。有料サイトに登録するようなイメージだ。
第一、たかだか本を読むためにパソコンとiPadを買わなければならない理由が分からない。安いパソコンだって、5万円程度はする。iPadも多分その程度だ。10万円以上をかけて本を読むって発想が僕にはない。第一、印刷技術の発展により安価で手軽に本を読めるようになったのに、大仰な手間をかけて本を読むようにしなければならんのだ? さっき隣で買った本なんて、中古だけど600円とかそこらだぞ。